2017年11月08日(水) [長年日記]
■ [hard][android][life] Moto G5 Plusを買った
モトローラのAndroidスマートフォンMoto G5 Plusを買った。
2年前に買ったNexus 5に問題はないのだけれど、OSのアップデートが配信されなくなって1年以上経つ(現在Android 6.0.1、パッチレベル2016年10月5日)ので買い替えた。
機種選定ではOSの更新が素早く長期に配信されることを重視したかったが、それを期待できる機種があるのかよくわからない。Nexusの廃止は本当に残念。検討した機種をメモ。
- NuAns NEO Reloaded
- おサイフケータイが使えてCPUがSnapdragon 625で値段も高すぎずよい。しかし、OSの更新がスムーズにできていないようなのが気になった。新しい更新が配信されたら買おうと思っていたのだけれど、未だ配信されず。待っているとMoto G5 Plusが買えなくなりそうだったので諦めた。
- Xperia XA1
- ソニーはOSの更新頑張っている感じだったのでXperiaも考えたのだけれど、ソニーは新しいSIMフリー端末を日本で売っていないみたい(技適なし)。なんでや。
Moto G5 PlusはSnapdragon 625クラスの端末の中では安いと思ったので買った。発売されたのは今年の3月末なので最新ではない。コンパス未搭載なので注意。後継のMoto G5S Plusが発売されたら在庫がないのかいろいろな店で買えなくなってきてしまったので慌てて買った。ビックカメラ.COMで31000円くらい。
まだSIMカードを移していないのであまり使っていない。動作は軽快でよい。OSはAndorid 7.0、パッチレベル2017年8月1日で、BlueBorne未対策バージョンだろうから問題あり。
Spigenのケースとガラスフィルムを合わせて買ったのだけれど、真っ黒なケースは寂しいなと思った。ケースをつけるとだいぶ大きくなる感じがするのもイマイチ。Nexus 5のウルトラフィットケースはスリムでよかったんだけどなあ。
2017年11月15日(水) [長年日記]
■ [c#] WPFでGridSplitterを使ったときに行の高さがおかしくなる問題への対処
問題
次のXAMLのように、Gridの行にMinHeightを設定したWPFのウィンドウは大体思った通りに動作する。
<Window x:Class="GridSplitter.MainWindow" xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation" xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml" xmlns:d="http://schemas.microsoft.com/expression/blend/2008" xmlns:mc="http://schemas.openxmlformats.org/markup-compatibility/2006" xmlns:local="clr-namespace:GridSplitter" mc:Ignorable="d" Title="MainWindow" Height="350" Width="525" MinHeight="250"> <Grid> <Grid.RowDefinitions> <RowDefinition Height="*" MinHeight="80"/> <RowDefinition Height="5"/> <RowDefinition Height="*" MinHeight="80"/> </Grid.RowDefinitions> <TextBox Grid.Row="0" Text="1
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9" VerticalScrollBarVisibility="Visible"/> <GridSplitter Grid.Row="1" HorizontalAlignment="Stretch" ResizeBehavior="PreviousAndNext"/> <TextBox Grid.Row="2" Text="1
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9" VerticalScrollBarVisibility="Visible"/> </Grid> </Window>
しかし、
- 中央のGridSplitterをマウスで一番下までドラッグする。
- マウスドラッグによりウィンドウの高さを一番小さくする。
という操作をすると、下側のTextBoxがウィンドウをはみ出てしまい下スクロール用のボタンが表示されなくなってしまう。
対処
Gridの行にMinHeightを設定するのをやめ、TextBoxを「高さ固定の行」と「高さ可変(*を指定)の行」にまたがって配置するようにすると、上記の操作をしてもTextBoxがウィンドウをはみでなくなった。
<Window x:Class="GlidSplitter2.MainWindow" xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation" xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml" xmlns:d="http://schemas.microsoft.com/expression/blend/2008" xmlns:mc="http://schemas.openxmlformats.org/markup-compatibility/2006" xmlns:local="clr-namespace:GlidSplitter2" mc:Ignorable="d" Title="MainWindow" Height="350" Width="525" MinHeight="250"> <Grid> <Grid.RowDefinitions> <RowDefinition Height="80"/> <RowDefinition Height="*"/> <RowDefinition Height="5"/> <RowDefinition Height="*"/> <RowDefinition Height="80"/> </Grid.RowDefinitions> <TextBox Grid.Row="0" Grid.RowSpan="2" Text="1
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9" VerticalScrollBarVisibility="Visible"/> <GridSplitter Grid.Row="2" HorizontalAlignment="Stretch" ResizeBehavior="PreviousAndNext"/> <TextBox Grid.Row="3" Grid.RowSpan="2" Text="1
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9" VerticalScrollBarVisibility="Visible"/> </Grid> </Window>
ただし、WindowのMinHeightを小さすぎる値(高さを指定している行が入りきらなくなる値?)に設定するとおかしな挙動が発生するので注意。
2017年11月17日(金) [長年日記]
■ [howto][shell][unix][soft] ワンライナーで同名ファイルへの上書き出力
シェルのリダイレクトを使って同名ファイルへの上書き出力を行うとファイルの中身が消えてしまう。
$ cat a 3 2 1 $ sort a > a $ cat a
これを防ぐのにspongeというコマンドが使えることを知った。
$ cat a 3 2 1 $ sort a | sponge a $ cat a 1 2 3
spongeはmoreutilsというツールコレクションの1つとして開発されているようで、moreutilsパッケージをインストールすれば使えるようになる。
ついでに、spongeコマンドを使ってやりたかった作業をメモ。
$ find . -name $PATTERN | xargs -I{} sh -c 'cut -f 1-2,4-44,47- {} | sponge {}'
パターンにマッチする全TSVファイルの3,45,46列目を削除したかった。
2017年11月21日(火) [長年日記]
■ [c][c++][dev] GCCの依存関係ファイル出力用のオプション
GCCには生成するオブジェクトファイルが依存しているファイル(ソースファイルとそこからincludeしているファイル)の情報をMakefileの形式で出力する機能があって、以前も少しメモしている。GCC 7.2のマニュアルだと
に説明がある。このオプションは覚えにくいので、自分が使うものだけ改めてメモしておく。
-MMD
-MMDオプションを指定すると、コンパイル時に依存関係を .d ファイルに出力してくれる。
このオプションを使った場合、.d ファイルに「システムヘッダファイル」は出力されない。システムヘッダファイルとは標準ライブラリのヘッダファイルなどだけれど、ヘッダファイルの探索ディレクトリ指定に -I の代わりに -isystem を使うとそのディレクトリ配下のヘッダファイルもシステムヘッダファイルとして扱われる。この仕組みを使えばBoostのような巨大なヘッダファイル群を .d ファイルに出力しないようにできる。
$ g++ src/main.cpp -o build/main.o -MMD && cat build/main.d build/main.o: src/main.cpp src/a.h
-MP
-MPオプションを指定すると、.d ファイルにヘッダファイル用のターゲットも出力される。こうすると、ヘッダファイルを削除したときにコンパイルエラーになるのを防ぐことができる。
$ g++ src/main.cpp -o build/main.o -MMD -MP && cat build/main.d build/main.o: src/main.cpp src/a.h src/a.h:
-MF file
-MFオプションを指定すると、依存関係ファイルのファイル名を指定することができる。
$ g++ src/main.cpp -o build/main.o -MMD -MP -MF hello && cat hello build/main.o: src/main.cpp src/a.h src/a.h:
-MT target
-MTオプションを指定すると、.d ファイルに出力するターゲットファイル名を指定することができる。
$ g++ src/main.cpp -o build/main.o -MMD -MP -MT world && cat build/main.d world: src/main.cpp src/a.h src/a.h: