2021年10月14日(木) [長年日記]
■ [dev] CMakeのfind_packageでOpenCVを見つけるのに必要なパッケージ
Debian, Ubuntu上での話。CMakeのfind_packageでOpenCVを見つけるにはlibopencv-devパッケージが必要。このパッケージに
- /usr/lib/x86_64-linux-gnu/cmake/opencv4/OpenCVConfig.cmake
が含まれている。
分かってしまうと当たり前に感じるが、色々調べたのでメモしておく。
CMakeLists.txtには次のような感じで書いた。
find_package(OpenCV REQUIRED) target_include_directories(target_name PRIVATE ${OpenCV_INCLUDE_DIRS})
検索結果が格納される変数の名前は OpenCVConfig.cmake の先頭のコメントに説明がある(ここが唯一の情報源?)
2021年10月19日(火) [長年日記]
■ [c++] std::from_charsで文字列を整数に変換
C++で文字列を数値に変換するには<string>ヘッダのstoi()などが使えるが、C++17からは<charconv>のfrom_chars()もある。後者の方が高速。
from_charsで文字列を整数へ変換するのサンプルをメモしておく。本当はdoubleへ変換したいのだけれど、GCCはバージョン11までdoubleへの変換が未実装みたい。VC++なら対応している。
- 数字の前に空白や「+」があるとエラーになる所がstoiの動作と異なるので注意。空白などを勝手に処理しない所が利点でもある。
- 数字の後ろに非数字があってもエラーにはならない。これはstoiと同じ。非数字があるかどうかは判別可能。
- 戻り値の解釈が分かりにくいのでメモ。
- ptrは非数字が最初に現れる位置を指す。
- ecは数値を得られているならデフォルト値(errc{})、得られていないならinvalid_argumentかresult_out_of_rangeのどちらかになる。
- 下のサンプルのto_i()は末尾に非数字があるケースをエラー扱いしていることに注意。
#include <charconv> #include <iostream> #include <sstream> #include <string_view> #include <system_error> int to_i(std::string_view sv) { int i = 0; const auto last = sv.data() + sv.size(); const auto [ptr, ec] = std::from_chars(sv.data(), last, i); if (ec == std::errc{} && ptr == last) return i; std::ostringstream oss; oss << "error: value=" << i << ", suffix='" << std::string{ptr, last} << "'"; if (ec == std::errc{}) { throw std::runtime_error(oss.str()); } else { throw std::system_error(std::make_error_code(ec), oss.str()); } } void call(std::string_view sv) { std::cout << "'" << sv << "'" << " --> "; try { const auto i = to_i(sv); std::cout << "ok: " << i << std::endl; } catch (std::exception& e) { std::cout << e.what() << std::endl; } } int main() { call("-0123"); call("0123456789012345678901234567890123456789a"); call("+0123"); call(" 0123"); call("0123a"); call("0123 "); }
'-0123' --> ok: -123 '0123456789012345678901234567890123456789a' --> error: value=0, suffix='a': Numerical result out of range '+0123' --> error: value=0, suffix='+0123': Invalid argument ' 0123' --> error: value=0, suffix=' 0123': Invalid argument '0123a' --> error: value=123, suffix='a' '0123 ' --> error: value=123, suffix=' '
2021年10月29日(金) [長年日記]
■ [tdiary] tDiaryを5.1.7へバージョンアップ
tDiaryを5.1.7へバージョンアップした。前回のバージョンアップは去年。いくつかメモ。
ダウンロードするファイル
- tdiary-v5.1.7.tar.gz と tdiary-contrib-v5.1.7.tar.gz をダウンロードして展開する。
トップディレクトリ
- 動作中バージョンから次をコピーする。
- .htaccess
- index.rdf
- mimetex.xcg
- no_comments.rdf
- tdiary.common.conf
- 異なるパスで動作確認する際には「@options['sp.path']」に設定しているパスを変更する必要があることに注意。
- tdiary.conf
- 異なるパスで動作確認する際には「@index」と最後のevalの行に設定しているパスを変更する必要があることに注意。
- index.rbとupdate.rbをそれぞれindex.cgiとupdate.cgiという名前のファイルにコピーする。スレッドメモから参照されるので.rbの方も残しておく必要がある。
- index.cgiとupdate.cgiの1行目を「#!/usr/local/bin/ruby3.0」に書き換える。
- 次のファイルに実行権限を付与する。
- index.cgi
- update.cgi
- mimetex.xcg
プラグイン
- tdiary-contrib-v5.1.7の plugin/ から次を misc/plugin/ へコピーする。
- jdate.rb
- mathjax.rb
- openbd.rb
- ja/openbd.rb
- title_anchor.rb
- 動作中バージョンの misc/plugin/ から次をコピーする。
- mimetex.rb
- section_permalink.rb
- section_permalink_anchor.rb
スレッドメモ
- スレッドメモの方の.xcgファイルのRubyのパスもバージョン3.0に変える。