メモの日々


2010年12月28日(火) [長年日記]

  • 仕事一区切り。後は来年。
  • なにもかもが面倒だ。

[book] 空白の叫び (貫井徳郎)

空白の叫び 上(貫井徳郎/著) 読んだ。三分冊の長編。3人の男子中学生久藤葛城神原それぞれの人生が狂い、出会い、再生しようとする話。神原くんの成長が痛々しい。一番面白いのは中巻。4点。

何をすべきだ、葛城は自問する。そうだ、次はディテールアップだと義母に説明したはずだった。ウェザリング。物語の設定上は兵器であるモビルスーツに、実際に戦場で使われたかのような《汚れ》を加えるのだ。磨き上げられた状態の完成形もいいと思うが、葛城はウェザリングを施されたリアリティーをより好んだ。自己回復のためには、ウェザリングは不可欠だった。

まずは油汚れを表現するために、茶色のエナメル塗料で線を入れる。縮尺を考えるなら、あまり太くては駄目だ。葛城は細い筆を持ち、ゆっくりと線を描こうとする。だがなぜか手先が震えて、まっすぐな線が描けそうになかった。

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