2019年12月27日(金) [長年日記]
■ [dev][windows] Visual StudioでCMakeを使う
Visual Studio 2017にはCMakeがバンドルされており、IDEと連携してCMakeを使えるようになっている。公式ドキュメントが
- Visual Studio の CMake プロジェクト (Microsoft Docs)
にある。
プロジェクトを開く
Visual Studio 2017では次のようにしてCMakeList.txtからプロジェクト開くことができる(ソリューションファイルは使わない)。
- [ファイル]→[開く]→[CMake]
CMakeList.txtを開くとcmakeコマンドが自動的に実行され、CMakeList.txtの内容に応じて[CMake]メニューから次のような操作を行えるようになる。
- ビルド
- コード分析
- インストール
- テスト
- デバッグ
- CMakeのキャッシュの操作
ビルドの成果物の出力先
ビルドの成果物の出力先は、デフォルトでは C:\Users\ユーザ名\CMakeBuilds のサブフォルダになる。サブフォルダのフォルダ名が分かりにくいので、メニューの [CMake]→[キャッシュ]→[キャッシュフォルダーを開く] を使って開くのがよさそう。
cmakeコマンドの再実行
cmakeコマンドを再実行したいときには、[CMake]→[キャッシュ]→[キャッシュフォルダーの削除]を実行した後[CMake]→[キャッシュ]→[生成]を行えばよい。
ビルド構成の設定
リリースビルドやデバッグビルドなどの設定や切り替えを行うには、CMakeSetting.jsonファイルを作成する。[CMake]→[CMakeの設定を変更]と辿るとファイルを生成できる。
CMakeSetting.jsonに複数の「構成」を定義することで、ツールバーのプルダウンメニューから構成を切り替えてビルドやデバッグができるようになる。
CMakeSetting.jsonで何を設定できるのかは次のドキュメントに書かれている。
- CMakeSettings.json スキーマ リファレンス (Microsoft Docs)